「オフ会はありえない派」の筆頭だった私も2011年1月8日、ついに初オフ会を経験することになった。

Twitterでは何度か言及したけれど端的に言うと「見ていて嫉妬で苦しくなるから」嫌だった。別にオフ会が羨ましいのではなくて「お互いに会いたい」と思える状態になる事がとても羨ましい。
言い換えれば相思相愛で、相手の信用を得ているわけで、自分が逢瀬を望んでも相手がそう思わなければ会えない中で出会う事が出来るその状態が羨ましくて恨めしくて悲しい。特に自分が会ってみたいと思っている人物が他の人とオフ会で仲良くしているのを見ると精神衛生上とても悪い。

感覚としては恋に近い。

Twitterでは個人が最も重視される。使う言葉、語る内容、人柄、思考。
そういった物に惹かれるのだから本当の恋とは違うというのは理解していても感情的には恋をしているような状態になる。だから私は意識的にネット上では誰であれ一定の距離を取るように振舞ってきた。

そんな中で所謂ネタクラスタと呼ばれる人達との出会いは私にとって幸運だった。そこは実に居心地の良い場所で、承認欲求が満たされて馴れ合いも適度に出来て楽しかった。今でも仲良くしてもらっている人が多い彼らとの出会いは2010年の6月から8月に掛けてが殆どで、その中でも当時から自分と近いものを感じていた、というかリア友の疑惑があった山田オルタナティブさん……とオフ会をする事になった。

お互いに友人感覚(と少なくとも私は思っている)で、会っても今後の関係に何ら変化がなく、何か変わることがあっても良い方向だろうという確信のような願望があったのと、専らSkypeで話す相手は彼で相談事などをよく聞いてもらったりしていたので実際に会って御礼くらいはしたいと思い自分から誘ってみたところ二つ返事で了承された。
そんなオフ会の当日は20分ほど遅刻を決め、出会って早々「遅延証ください」と言われ実に幸先のいいスタートを切った。お互いに御土産を交換して「本当にリア友じゃなくて良かった」「うわさ以上のドヤ感ですね」などと喋りながら渋谷の街に繰り出して「良い店を知っている」と事前に聞いていた焼肉屋に赴いた。店内では完全に彼に肉を焼かせて自分は暇の極みだったので「こんな召使が欲しいなあ」と思いながら終始なごやかな雰囲気で会話を交わしていった。主にリアルの話題が多く、で結局昨日は学校に行ったの?と他愛のない日常の会話から自分の置かれている環境が変わった場合はTwitterをどうするのか?など真面目な話まで実に色々と行なった。

気付けば2時間を過ぎており店を出たあとは「BARに行きたい。HUBに行きたい。」と言っていた私の要望通り渋谷HUBに向かうことになった。当然のことながら店の位置は調べていたにも関わらず余裕で迷子になって15分くらい掛けて渋谷HUB2号店に到着。さすがに金曜日の夜は混んでおり椅子を確保するまで暇を持て余していたが店内の喧騒はアカバレを恐怖する二人にとって都合が良かった。遠慮なく共通フォローの話や最近のTwitterに対して思うことなどを存分に話すことが出来た。

リナカフェなんて恐ろしくて行けないしアカバレもしたくないけどオフ会はしてみたいという人にオススメです。

英国風パブ HUB


会話中は隣の席に座っていた女子大生2人のグループにお世辞でも不細工な男3人がナンパしているのが気になって気になって仕方なく喜怒哀楽の怒以外の感情が同時に湧きあがり非常に辛かった。

女子大生A「さっきから君はあんまり喋らないね〜。」
イタリア人とのハーフっぽいバナナマン日村「見つめ合うと素直にお喋りできない。みたいな?(キリッ」

そんな会話が終始繰り広げられていて非常に厳しい戦いだった。正直よく耐えたと思う。偉い。
ふと時計を見れば終電も近いので名残惜しくも解散することに。お互いに今日の話をネタにしていいと了承を取り駅で別れた。電車に乗り込んでネタを練っていると家の近い彼が早速postしていたので対抗心からどんどん書いていたら降りる駅を間違え、乗り込む電車を間違え、ついには終電を逃す事になった。こうしてネカフェを探しに深夜の町田を1時間近く徘徊する突発イベントが発生したのである。

そんな白昼夢のようなネットの延長のような何とも言えない不思議な感覚のオフ会は始発で無事に帰宅して幕を閉じた。